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【まとめ】古民家(古い住宅)に必要な電気工事のススメ。

古民家は低価格で古き良き日本の風情を楽しむことができます。
しかし古民家は築年数が古いため、電気機器を使用するためには適切な電気工事が必要です。ここでは、古民家で暮らすために必要な電気工事についてポイントごとに解説します。


1. 配線の見直し

古民家の配線は、古いままでは最近の電気機器に対応できないことが多いです。戦前や戦後間もない頃に建てられた古民家では、電気容量が少なく、むきだしの配線自体が古くて劣化が進んでいることが多く、火災のリスクも高くなります。

必要な工事:

  • 配線の全面取り替え:古い配線をすべて取り外し、新しい耐熱性や耐久性の高いケーブルに交換します。
  • アース線の設置:古民家にはアース線がない場合も多いため、漏電防止のためにアースを新たに設置します。

2. ブレーカーと分電盤の交換

古民家のブレーカーや分電盤も同じく今の電化製品の消費電力に対応していません。
特にエアコンやIHクッキングヒーター、電子レンジなど高電力を必要とする機器を使用する場合、旧式のブレーカーでは頻繁に落ちてしまう可能性が高いです。

必要な工事:

  • ブレーカーの容量アップ:使用する電気機器に合わせた適切な容量のブレーカーに交換します。
  • 分電盤の交換:安全性を高めるため、漏電ブレーカーや過電流保護機能付きの最新の分電盤に交換します。

3. コンセントの増設と交換

古民家ではコンセントの数も少なく、場所も不便なことが多いです。また、古いコンセントは劣化で黄ばんで見栄えが悪いだけでなく、接触不良や火災の原因になることがあります。
さらに二極式のコンセントが多く、接地の必要な三極式コンセントに交換することが求められる場合もあります。

必要な工事:

  • コンセントの増設:必要な場所にコンセントを増設し、利便性を向上させます。
  • コンセントの交換:古いコンセントを最新の安全なタイプに交換します。

4. 照明設備の見直し

古民家の照明は、昔ながらの裸電球や蛍光灯が主流で、暗くて不便に感じることも多いです。これらの照明設備も、電気工事によってLEDなどの省エネで明るい照明に、そしてデザインも古臭い仕様からスタイリッシュな形へ一新することができます。

必要な工事:

  • LED照明への交換:明るく省エネなLED照明に変更することで、電気代を削減しつつ快適な空間を作り出します。
  • 照明スイッチの移設や交換:使い勝手の良い場所にスイッチを移設したり、調光機能付きのスイッチに交換したりします。

5. インターネットや通信環境の整備

古民家ではWi-Fiが届きにくかったり、インターネット回線が引かれていない場合があるため、通信環境の確認・整備も必要です。

必要な工事:

  • LAN配線工事:古民家の構造に合わせたLAN配線を行い、快適なインターネット環境を整備します。
  • 無線LANルーターの設置:電波の届きにくい場所には中継機を設置するなどして、家全体で安定したWi-Fi環境を確保します。

6. 電気設備の安全対策

近年地震や災害が増えてきているので、古民家の地震・火災などの安全対策はますます重要です。古い設備の漏電から火災が発生することもあるため、必ず専門家にチェックしてもらいましょう。

必要な工事:

  • 漏電ブレーカーの設置:漏電を検知し、自動的に電源を遮断する漏電ブレーカーを設置します。
  • 避雷設備の設置:古民家は木造であることが多く、雷による火災リスクも考慮する必要があります。避雷設備を導入して安全性を高めます。

7. 電力会社との契約内容の見直し

古民家での暮らしを快適にするためには、電力の使用量に合わせて契約アンペア数の見直しも必要です。高電力の機器を使う場合は、アンペア数を増やすことでブレーカーが落ちるのを防ぐことができます。

必要な工事:

  • 電力メーターの交換:契約内容に合わせて、電力メーターの交換や増設を行います。
  • 電力会社との交渉:必要に応じて、電力会社と相談し、最適なプランに変更します。

まとめ

古民家での暮らしには、現代の生活に合った電気工事が欠かせません。安全性を確保しつつ、快適な住環境を整えるために、配線の見直しやコンセントの増設、ブレーカーの交換など、必要な工事をしっかりと行うことが重要です。



木村電工での施工事例:

木村電工ではこれまで古民家や空き家を個人の住まいやゲストハウス・カフェなどに改装するご依頼を多く受けてきました。お客さまと一緒に現地調査しながらご希望に合わせてアドバイス・お見積もり・施工してきましたので事例を幾つか載せておきます。
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