CONTENTS コンテンツ

【まとめ】古民家(古い家)の電気工事:アンペアを30Aから40Aに上げられますか?

ブレーカー容量を変更する理由

ブレーカー容量の変更を検討されている方はこんな悩みはありませんか?

  • 家電製品の増加による電力消費量の増加
  • エアコンやIHクッキングヒーターなど、消費電力の高い設備の導入
  • 頻繁にブレーカーが落ちてしまう問題の解消

古い家特有の問題点と対策

1. 配線の容量・劣化の確認

古い家は当時の規格で配線されているため、現在の基準では容量不足や劣化が見つかる場合があります。容量不足の配線に過剰な電流が流れると、発熱や火災のリスクが高まるので必ず点検が必要です。

2. 電気容量不足・分電盤の確認

建築当初は電力使用量が少ない前提で設計されていることが多く、現在の生活に対応できない場合があります。また分電盤自体が古くなっている可能性が高いので、ブレーカー容量の変更に伴い、分電盤全体を交換する必要があるかもしれません。

3. 耐震性の問題

電気工事とは直接関係ありませんが、古い家の場合耐震性が低いことが多いため、電気工事の際に建物全体の状態もチェックしておくと安心です。

4. アースや漏電対策

古い住宅では、アース線や漏電ブレーカーが適切に設置されていないことがあります。これらの設備は安全性の観点から非常に重要であり、ブレーカー容量の変更に合わせて点検・改善することをおすすめします。


実際の手続きと流れ

  1. 電力会社へ連絡する
    まず現在の契約状況を確認し、アンペア数変更の手続きを相談します。
  2. 電気工事業者に調査を依頼する
    • 配線の劣化や容量
    • 分電盤やコンセントの状態
    • 家全体の電力使用量
  3. 必要な工事
    調査の結果に応じて、以下のような工事が行われることがあります。
    • 配線の交換や補強
    • 分電盤の交換
    • アース線の設置
    • 漏電ブレーカーの追加
  4. 契約変更と完了
    工事完了後に電力会社が新しいブレーカーを設置し、契約変更が完了します。

費用の目安

ブレーカー容量の変更にかかる費用は、工事の内容によって異なります。一般的な目安は以下の通りです。

  • 契約アンペア変更のみ:数千円(電力会社の手続き費用)
  • 分電盤交換:5万円〜10万円
  • 配線の交換や補強:10万円〜20万円以上
  • 全体的な電気工事:規模によっては30万円以上

まとめ

築50年以上の古い家でブレーカー容量を30Aから40Aに上げることは可能ですが、配線や分電盤の状態、漏電対策などを十分に確認する必要があります。

木村電工では古民家を店舗・民宿・ご自宅リフォームの経験が豊富にありますので、ご要望・ご予算なども伺いながら納得いくまでご提案させていただきます。

木村電工の古民家施工事例:

 まんのう町 ゲストハウス改装Before1-アンペア変更

 まんのう町 ゲストハウス改装7-エコキュート設置

 納屋の古い配線の安全確認

 古いブレーカーが突然上がらないSOS

 【まとめ】分電盤の寿命・交換時期とは?

工事費用や安全面を考慮し、生活の快適さと安全性を両立させるため、ぜひ一度ご相談ください。